あけましておめでとうございます。
自宅用開発環境として新しいデスクトップマシンが欲しい(物欲)。これまでMacBook Pro 15インチ(Crystal Well, Core i7, メモリ16GB)を使っていたが、そろそろ新しいアーキクチャのPCが欲しい。最近 発売されたiMac Proを検討してみたが、Xeonなんていらない。Core i7で十分だ。すでにディスプレイは所有しているので、本体のみがよい。まぁ来年発売されるであろう新型Mac Proを待つのも難しい。
ということで、無謀にもHackintoshしてみた。今回はHigh SierraとWindows10のデュアルブートするために以下のハードウェア構成を選んだ。というか、自作は10年ぶりだ。不安がよぎるが思い切ってやってみることに。iMac ProではなくMac Pro相当の性能が30万ぐらいで出せるのであれば、相当コスパがよい。しかも、部品の交換も可能であれば。そういう夢をみてみたい。この記事はハードウェア構成についてまとめてみる。
注意:AppleのMac以外のハードウェアにmacOSをインストールすることは違法ではないがAppleのライセンス違反なので、各自自己責任で判断されたし。また、このブログどおりにHackintoshを作って損害が発生したとしても当方では責任を負いません。
High Sierraのためのハードウェア構成
まず、Hackintosh向けのチップセットとしては、オリジナルのMacがサポートしているだけに、Intelアーキテクチャがもっとも適しています*1。Intelアーキテクチャは、こなれたKaby lakeでもよかったが、高性能なCoffee lakeにした。Coffee lakeは、Kaby lakeからマイナーアップデートらしいが、ソケットは同一形式でも電気的に互換性がないらしい。Core i7 8700は6コアらしい。これは魅力的だ。
アーキテクチャが決まれば、CPUとマザーボードはそれに適したものを選ぶ。ちなみに、Coffee lakeはKaby lakeに偽装しなくても動作可能です*2。マザーボードは選択肢がいろいろある。以下によると、Kaby lakeではコスパがよいASRockがお勧めだとか。この方はGigabyteに対しては酷評ですね…。Z370でもこの記事が適用されるかは不明。僕は、天下のASUSを選んだ。
Z370を搭載したものであればどれでもよいが、LANとAudioのチップがHackintoshでサポートされているものを選ぼう。Intel I219-VやRealtek ALC S1220Aを搭載している、ASUS Intel Z370搭載 マザーボード LGA1151対応 ROG MAXIMUS X APEX 【E-ATX】,[asin:B075RHWLF2:title],ASUS Intel Z370搭載 マザーボード LGA1151対応 PRIME Z370-A【ATX 】あたりがよいだろう。また、今回はBluetooth, WiFiが搭載されたものを選んでしまったが、はっきり言って間違いだった。BluetoothやWiFiはHackintoshがサポートするチップが必要で、マザーに搭載される新しいものは使えないことが多い。BIOSで有効にしているとトラブルことがあるので結局オンボードのものはBIOSで無効化することになってしまうからだ。また、CPUクーラーはCPUパッケージに標準添付でないので、別途購入しよう。昔自作していた人はハマりがちなので要注意。
マザーボード
ASUS Intel Z370搭載 マザーボード LGA1151対応 ROG MAXIMUS X CODE【ATX】
- 出版社/メーカー: Asustek
- 発売日: 2017/12/08
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CPU
Intel CPU Core i7-8700K 3.7GHz 12Mキャッシュ 6コア/12スレッド LGA1151 BX80684I78700K 【BOX】
- 出版社/メーカー: インテル
- 発売日: 2017/11/02
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CPUクーラー
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- 発売日: 2017/06/02
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マザーボードに搭載するコンポーネントとして、次に考えるのはメモリ・グラフィックカード・ディスクドライブだ。Z370では、メモリはDDR4になる。DDR4-3200にした。グラフィックカードについてはゲーム用途を考慮してGTX1080Tiにした。ゲーム用途を考えないのであれば、オンボードのiGPUで十分だろう。もちろん、Hackintoshでもサポートされている。
メモリ
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グラフィックカード
次にディスクドライブだが、OSを起動するディスクは高速な方が快適なので、High Sierraから標準サポートされている、NVMe SSDを選んだ。あとは、データ保管用としてHDDを追加。まぁ、このような構成にするかは用途による。
SSD
Samsung SSD 512GB 960 PRO M.2 Type2280 PCIe3.0×4 NVMe1.2 V-NAND搭載 5年保証 日本サムスン正規品 MZ-V6P512B/IT
- 出版社/メーカー: 日本サムスン
- 発売日: 2016/12/16
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HDD
Seagate 内蔵ハードディスク 3.5インチ 3TB PCユーザー向け BarraCuda ( SATA 6Gb/s / 7200rpm / 2年保証 ) 正規代理店品 ST3000DM008
- 出版社/メーカー: SEAGATE
- 発売日: 2016/08/13
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光学ドライブも今や必須ではないでしょう。USBメモリがあれば十分だが、OSインストールイメージ用(Windows10, macOS, Ubuntu)とデバイスドライバ用などいくつもUSBメモリが必要だったりするので、光学ドライブがあった方が楽だったりする。
光学ドライブ
Pioneer パイオニア Windows10対応 BD-R 16倍速書込 S-ATA接続 ブラックトレー仕様 BD/DVD/CDライター ソフト無 バルク品 BDR-209BK2
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最後にケチりがちな電源とケース。後の拡張性と高性能なグラフィックカードの運用を考慮して、高性能なものにした。ケースもメンテナンスとエアフローを考慮した。
電源
SilverStone Strider Platinumシリーズ 750W 80PLUS Platinum認証 フルプラグインケーブル 奥行き140mm SST-ST75F-PT 日本正規代理店品
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ケース
Fractal Design ミドルタワー型PCケース(Black Pearl) FD-CA-DEF-R5-BK
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キーボード
キーボードは、最初にBluetooth対応版を買ってしまった。これは失敗だった。BIOS画面を操作できないからだ。対応しているマザーもあるが、やはりUSBの方が安心だ。ということで、返品してUSB版を買い直した。
PFU Happy Hacking Keyboard Professional BT 英語配列/墨 PD-KB600B
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ポインティングデバイス
ポインティングデバイスもUSB対応のものがよいだろう。
Kensington ExpertMouse ワイヤレストラックボール K72359JP 【日本語パッケージ】
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BluetoothはヘッドセットやApple製のキーボードやトラックパッドで使いたくなる。Broadcomのチップが搭載された以下の製品を購入して試してみたが、ポインタが飛んだり、音飛びもよく発生する。
I-O DATA Bluetoothアダプター Class 2対応 4.0+EDR/LE対応 USBアダプター USB-BT40LE
- 出版社/メーカー: アイ・オー・データ
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siroanko.hatenablog.comで紹介されている Broadcom社の純正無線モジュール(BCM943602CSなど) の方が安定して動作するようだ*3。お金と時間があれば試してみたいが、今回はアナログでなんとかすることにした。
ディスプレイ
ディスプレイは以前から所有していた4Kディスプレイ。
LG モニター ディスプレイ 27UD88-W 27インチ/4K(3840×2160)/IPS 非光沢/USB Type-C、HDMI×2、DisplayPort/高さ調節、ピボット対応
- 出版社/メーカー: LG Electronics Japan
- 発売日: 2016/04/15
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まとめ
調達は秋葉原で行ったが、30万を少し超えた。BTOでもよかったが、後々の部品交換などを考えると難があるのと、搭載するチップの型がわからないと面倒なので、自作を選んだ。この構成はあくまで一例にすぎない。ゲーム用途がない構成であれば、マザーボードをASUS Intel Z370搭載 マザーボード LGA1151対応 PRIME Z370-A【ATX 】にして、オンボードのグラフィック、HDDなし、光学ドライブなしにすれば、だいたい18万ぐらいでもよさそうだ。
OSのインストール編はこちら。